2015年1月4日日曜日

日本の少子化対策に必要なものは「理想の家庭」?

たまたま見かけたブログのエントリーで考えさせられたので。


「日本の少子化が止まらないのは、若者が子育てよりも自分のことが大好きだから(長谷川豊公式ブログ-本気論、本音論より)」


ずいぶん乱暴な語り口で、話の半分ぐらいはどうしようもない内容なのですが、
得心させられたのが

マンハッタンでは育児環境は日本より悪い。
でも少子化は進んでない。
それは「病的に子供が大好き」だから。

だそうです。長谷川氏はこれに対して「日本人男女は子供より自分が好きだから、子供を産まない」と切って捨てます。

言い方がアレだけど、なんかわかる。


ニューヨーカーが病的に子供が好き(日本人比)って事は、映画やドラマなどを観ていると、なんとなく頷けます。氏によれば「毎月45万稼いで、ベビーシッター代に25万払う」だとか。少なくとも私の周りでは考えられません。


それが米国人の共通した理想のひとつなんですね、きっと。
だから、養子も盛んだし、結婚自体よりも子育てを重視したり。


日本はずっと「家」という観念を大事にしてきました。
組織の最小単位が、「家族」というよりは「家」だったり「一族」だったり。
それが、当時の共通した理想だったんですね。


戦後、労働事情や住宅事情によって核家族化が進み、個人を大事にしようという意識変革もおそらく急速に進んだんでしょう。「家」という理想が古いものに変わったにも関わらず、その代わりとなる理想がまだない、、という状態。だから、自分を削ってでも子供が欲しいとは思わない。


なんて考えるようになりました。


でも、そんな急に「子供がいる事が理想だ!」と言ってみたところで、文化といってもいいその理想が簡単に根付くとは思えないので、いまは経済を何とかしつつ、ゆるゆると少子化を受け入れて行く方がいいのかもしれません。


こんなエントリーも。



総人口だけ語ってますが、人口分布や労働人口なんてのも考慮する必要はありそう。まだまだ議論の緒という感じですが、こういう発想も必要なのかもしれませんね。


ではまた!

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