2015年5月8日金曜日

死の運命はピタゴラスイッチで:映画レビュー「ファイナルデッドコースター(原題:Final Destination 3)」

『「24」のスタッフが仕掛ける、究極のサバイバルホラー』という見出しにつられて視聴しました。

あらすじ

ジェットコースターの事故を偶然に免れたウェンディ。死ぬはずだった彼女達を、「死の運命」はどこまでも追いかけて、死者の帳尻を合わせようとします。彼女たちはその運命から必死で逃げようと…というお話です。

監督:ジェームズ・ウォン
主演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド
(2006年公開)

視聴環境:Hulu (PCで視聴)



死へのピタゴラスイッチ

主人公たちを追い詰める「死の運命」は、なぜか直接には手を下すことができません。そのため、突っ込みどころ満載の、かなり遠回りな方法で登場人物たちを死の運命へ追い詰めていきます。それはもう、とっても雑な死へのピタゴラスイッチなのです。

事故を逃れた10人のうち最初の犠牲者となる2人は、事故の直後に日焼けサロンで死の運命と対峙しますが、、、さてピタゴラスイッチ開始です。

装置1:店員を追い出せ!
① 店員さんにガールフレンドから電話が。店内は電波が悪く、店の外で電話をします。
② 店に入った2人は、他の客を入れないように勝手に入口を施錠、「休憩中」の表示を出します。
③ 店員が出ていった通用口はオートロック。チューブを挟んで閉まらないようにしていましたが、ドアの圧力でチューブは潰れてしまい、ロック完了です。

装置2:日焼けマシーンの温度を上げろ!
① 日焼けマシーンのそばに冷たいジュースを置く。
② ジュースの容器に結露した水滴が日焼けマシーンの変圧器へ滴り、ショート。日焼けマシーンの暴走が始まりました。

装置3:日焼けマシーンに閉じ込めろ!
① ipodを忘れた2人。棚の上にあるお店のCDを物色します。
② ボロボロの棚は、その衝撃で落ちる寸前に。
③ 日焼けマシーンが暴走したちょうどそのとき、
 ・エアコンから強風が吹き、
 ・ハンガーにかかったコートがその風を受けて、ハンガーが転倒
 ・転倒した先には、壊れかかった棚。ハンガーの直撃を受けて、落下
 ・落下した棚は、測ったかのように日焼けマシーンに閂のように突き刺さり
 ・オーブントースターになった日焼けマシーンは開けることができなくなりました。

と、なかなかの凝りようです。

前半では「はあ?」という気持ちで観ていたピタゴラスイッチも、後半にはすっかり馴染んで、期待してみている自分に気づきますw。ところが、物語が進むほどにピタゴラスイッチがどんどんと雑になっていく点は残念です。


ファイナル・デスティネーションシリーズの3作目

後で調べるまでは知らなかったのですが、本作は「ファイナル・ディスティネーション」シリーズの3作目というポジションだったとの事。たしかに、物語中に前作を思わせる過去のエピソード(事故)について説明がありました。となれば、シリーズ1作目を観てみたいと思うのですが、残念ながらHuluには登録されていませんでした。

まあ、ホラーの続編で「3」って微妙ですもんね…。


 おすすめ度★★

これまでのホラーとは、少し趣の異なる緊張感が全体を占めていています。前半の犠牲者はまあまあグロい逝き方をされますので、「ソウ」がお好きな方にはちょっとお勧めです。

ファイナル・デッドコースター [Blu-ray]

新品価格
¥1,391から
(2015/5/8 01:40時点)

0 件のコメント:

コメントを投稿